おはようございます。
今日は,前回、ご案内したセミナーの開催会場となる東京商工会議所の初代会頭の渋沢栄一氏をご紹介します。
渋沢氏は、1840年、現在の埼玉県深谷市の出身で、1931年、東京都北区で亡くなられました。
元、徳川幕府の幕臣で、明治政府では官僚も務めました。退官後は、実業界に転じ、第一国立銀行、東京商法会議所、東京証券取引所などの多種多様な会社や経済団体の設立・経営に携わりました、そのうち、企業は約500社にも及び、「日本資本主義の父」と称されます。
同時に、福祉事業、医療事業、実業教育、女子教育、私学教育支援、研究事業支援、国際交流、民間外交の実践等にも尽力されました。
(以上、ウィキペディアによる。)
渋沢氏は、次の紙幣の肖像画にもなる、日本の代表的人物です。多数の会社を設立、経営しましたが、それらを財閥化はしませんでした。その思想的背景にあるのは、「道徳的経済合一」の思想です。その思想は『論語と算盤(そろばん)』という言葉に代表されます。民間事業として、利益を追求し、会社の事業の存続、発展を図るのは、企業人である以上、当然ですが、その事業は、「道徳」に基(もとい)を置いていなければならない。渋沢氏は、「論語」を愛読し、そこからくみ取った教えを、実際の事業の経営に活かしていきました。「徳は事業の基」とは東洋思想に根ざす考え方ですが、経済活動は、即ち「利」を求めることは、決して「恥ずかしい」ことではない。むしろ、経済活動と道徳の実践は、元より一致するべきものであり、「道徳」を離れて「経済」はなく、「経済」を離れて「道徳」はない。この基本的な思想は、現代のビジネス活動に従事している方々にとっても、真理ではないでしょうか。
この近代日本の代表的人物の説いた教えは、現代の著名な経済人により、立派に実践されています。それが、第2次世界大戦後、廃墟と化した日本を奇跡の経済成長に導いた原動力でしょう。現在の日本は,「失われた30年」などとも称される状況にあります。遠い将来は、人口も激減し、経済力も、アジアの1小国になるとの、識者の見通しにあります。その根本は、渋沢氏などに代表される、日本の本来の精神の弛緩(しかん)にあるのではないでしょうか。今,一度、日本が復活するためには、日本人の美徳を取り戻すことが肝要でしょう。と、渋沢氏を回想した次第です。
バーチュー・クリエイティング株式会社
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