おはようございます。
今回は、「経済格差」の話しに言及します。
社会主義の理論については、よく「空想的社会主義」と『科学的社会主義」という区分が、議論されることがあります。マルクス主義の主張は、後者とされます。
言葉のニュアンスはあるにせよ、マルクス流の緻密(ちみつ)な理論構成で、主張が展開されているのは、事実です。経済学には、大きく言って「近代経済学」と「マルクス経済学」の区分がありますが、やや哲学的なマルクス主義の理論構成を、近代経済学流に「数学」を駆使して、再構成する試みがなされています。これによって、現代では、特にソ連崩壊後、「時代遅れ」と見なされる感のあった、「マルクス経済学」が、新たな「息吹(いぶき)」を与えられたようなところはあります。
その「経済学」としての、マルクス主義の展開は別にして、マルクス主義の展開する「暴力革命論」は、現代ではうけないでしょう。本シリーズの冒頭(ぼうとう)にも述べたように、貧富の格差は、確かにあります。また、とかく、「金銭万能主義」の昨今の風潮に違和感(いわかん)を、覚える人も多いでしょう。
しかし、いわゆる資本主義国も、「社会政策」として、社会主義の主張を大幅に取り入れた政策を展開しています。健康保険、年金、生活保護、などの各種の社会福祉の制度が設計されています、マルクス主義の主張の大元(おおもと)である、「労働」観の面においても、労働環境は、大幅に「改善」されています。日本においても、労働基準法を始めとする「労働法制」が整備され、労働者の保護は、かなりの程度、なされています。それでも「過酷(かこく)」な一面のあった、労働の実情も、最近の「働き方改革」によって、より、「労働者目線」に立った改善措置が施されています。
それでも、現在においても、「貧困の連鎖(れんさ)」と言う状況は、しごく主張されます。i一日の食事すら十分に確保できない、人達もいます。「こども食堂」の話しなど、よく聞きます。一頃は、経済不況の頃、ホームレス化した人への、「炊き出し」などが話題になっていました。
そういう意味でいうと、マルクスが提起した、「労働」観に基づいた主張は、現代でも首是(しゅぜ)しうる『面」はあるかもしれません、社会のセーフティネットは、現代社会においては、かなりの程度、整備されていますが、「働けども、働けども、我が暮らし、楽にならず」の観は、依然として残っています。
そう言った現状もあるということを認識しつつ、現代社会では、今後、どういう方策をとればいいのかの話しになります。それを。次回にします。
バーチュー・クリエイティング株式会社
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