現代社会における新「資本論」⑧

query_builder 2024/11/14

おはようございます。

今回は、「労働」の意味について、考えてみたいと思います。

現代の急速かつ大規模な科学技術の発展に伴い、今後、人間の労働環境は激変していくでしょう。

特にAIの発達によって、いわゆる「知的労働」と言われていた分野は、人間の労働にAIが置き換わっていく公算(こうさん)が大きいです。また、ロボットなども、どんどん活用されていくでしょうし、オートメーション化も進展していくでしょう、すうrと、「肉体労働」の分野も変化していきます。「車」も、そのうち、自動運転車が、そこら中を走り回ることになります。

すると、人間は、何の「仕事」をすればいいのかの話しになります。人間が、仕事をする意味は、①生計の資を得ること、②自らの能力を発揮すること、③社会貢献をすること、の3つに、要約されます。

ともかくも、人間が有史いらい、「仕事」というものを続けてきた、そのことの有り様が、近未来には激変することは、必至(ひっし)です。

とかく、西洋の感覚では、労働は「原罪(げんざい(」、東洋、特に日本では、「桃源郷(とうげんきょう)」でした。現在、いろいろな種類の仕事がありますが、だいぶ、「労働環境」も変化していくでしょう。

そうした、劇的に進化する科学技術の発展の下で、人間は「楽」になっていくでしょう。すると、新しい「労働観」を、培(つちか)っていく必要があります。

これらのことは、そう遠くない近未来に起こる現象です。人間は「何のため」に働き、「何をすればい」いいのか。今の、「労働」には、「格差」があると言われます。本来、憲法にも定められているように、職業選択は自由です。また、その職業に「貴賤(きせん)」は、ありません。

マルクスは、人間は「能力によって働き、必要によって分配する」と言いました。その意味合いを、近未来の社会において、どう捉えるべきか。もしかすると、現代風に、そのことは、実現するかもしれません。

すると、人間は、労働は、「機械」に任せて、遊び回っていればいいのか。そういうものでもないでしょう。やはり、人間しかできないことがあり、それが、近未来の社会には、残るはずです。それが、何なのか、現時点では「確たること」は言えません。

ともかくも、資本家が労働者を「搾取(さくしゅ)」すると捉えられる時代もあったでしょうが、現代に至っては、社会福祉などを通じて、社会のセーフティネットは、かなりの程度、整備されています。超高度な「管理社会」化、デジタル化は。日々、進展していくでしょうが、そのことが、人間にとっての「幸福」につながっていかなければいけません。

歴史は、「史的唯物論」にとってのみ、動いていくわけでは、ありません。社会構造の基盤である「経済」は、確かに下部構造として重要でしょうが、それが、全てではありません。マルクスの生きた時代背景とは、現代はかなりの変化を見せ、近未来は、さらに変わっていきます。

すると、人類に取って、新たな「労働」のあり方と、それに応じた「労働観」が必要になってきます。それは、いわゆる「温故知新(おんこちしん)」のものである必要があります。次回は、その話しをしましょう。





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