おはようございます。
「公務員」についての話しを、今、しばらく続けます。
理念的に言いますと、日本国憲法にも規定されていますように、公務員は「全体の奉仕者」であって、一部の者たちのために利益を図るものではありません。もちろん、実際の政治の中で動いている「行政」は、その理念には、ほど遠い感が拭えず、俗に「政官業のトライアングル」と言われる「利権」をめぐる構造の中で、日々の仕事が進められています。
個々、個別の公務員は、概していうと「善良」な人も多いのですが、それにかかわらず、実際に動いている「行政」は、模範的とは、言えません。良く「『課』あって『局』なく、『局』あって『省』なく、『省』あって『国』なし」と言いますが、個々の仕事は、公務員は、一生懸命に取り組んでいましても、それが、全体の利益のためになっていないことは、多々、見受けられます。「国益」という観点が、日常業務の中では、意識されていないことが多いのです。
繰(く)り返しますが、個々の公務員は、真面目に一生懸命に働いていますが、それが、真の「国益」に結びついていることとは、必ずしも言えない。それを統制する「政治」は、これまた、先程述べた、政官業のトライアングルの中で、個々の利益誘導を図ることは日常茶飯事(にちじょうさはんじ)であり、また、それが、必ずしも、全面的に「悪」かというと、そうとも言い切れないのが、難しいところです。「『政』は『正』なり」ということは真実なのですが、では、その『正』とは何か、ということが問題になるのです。
政治の本質の側面の一つは、個別の利益の調整機能という、ことも大きいです。様々な人が、それぞれ「生活」していく上で、やはり「清廉潔白(せいれんけっぱく)」ばかりでは生きていけない。とは言え、個別の利益ばかりを主張し、追求しても、自ずから限度という者を、わきまえていなければならない。そのあたりの、バランスを上手く考えて、政治の舵(かじ)取りをしていかなければならない。その、大きな意味での「政治」の中で「行政」があります。
「行政官」としての公務員は、やはり、人間ですから、「お金」も欲しいし、「出世」もしたいでしょう。この政策は、おかしいのではないのかと思っても、それらに差し支えるなら、妥協してしまうこともあるでしょう。公務員の分野にかかわらず、理屈で考える「理念系」どおりには、「現実」は動いていないですし、様々な「利害関係」の中で、事は進んでいきます。
池波正太郎さんと言う作家の方もおっしゃていますが、「汚いものの中から真実を見いだしていく」のが「政治」であり、その中で、「公務員」は、日々の仕事を進めていくわけです。
バーチュー・クリエイティング株式会社
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