代表取締役の自己紹介と政治・経済・経営についての考え方(13)

query_builder 2024/02/24

おはようございます。

今回は、職業に就くに当たっての、一つの考え方を紹介します。

本多静六氏という東京帝国大学の教授を勤められた林学者の方がいました。この方は、専門の林学に関する研究ばかりではなく、いわゆる蓄財の方法についても長けた方で、「四分の一貯金法」などで元金を造り、それを元手に森林投資をするなどして、学者の方には珍しく、一財産を築かれた方です。「学者も経済的自立をしなければいけない」とのドイツ留学時の指導教官の教えに基づき、実行なされたそうです。

本多氏が、常々、唱1(とな)えられていたのが、「職業の道楽化」です。ちょっと聞くと、「皆、生活のために働いているのに」と反感を覚える人もいるかもしれません。しかし、本多先生の真意は、別のところにあります。本多先生は、自らの体験から、「天才とは努力すること」との考えに至り、「一日一ページ」の原稿書きをするなどして、数百冊に及ぶ本も出版されました。とにかく、努力家です。そして、生活は質素にされ、多額の寄付をなされるなどして、その子孫にも、「残してあげるのは財産ばかりではなく、自立できる教育をすることだ」との信念に立たれ、実行された方です。その本多先生が、ふざけたことをおっしゃるわけがありません。

本多氏の本意は、職業を「道楽」のように、楽しんでしなさいということです。好きなことを仕事にするか、している仕事を好きになるか。前者は、現実問題として、そうそう上手(うま)い話しがあるものでもありません。それなら、とにかく、目の前にある、何かのご縁でしている仕事に打ち込み、そうしているうちに、スキルアップがなされ、仕事自体をすることが楽しみになってきて、それが一種の「道楽」になってきて、一層、仕事に打ち込めるようになり、そのことで人生の展望が開けてくるとの、真理に本多先生は気づかれました。

若い人たちに申し上げたいのですが、「千里の道も一歩から」始まります。社会人になって、始めは簡単な作業から始まり、1年、2年、3年と経験を積んでいき、次第に仕事を覚え,段々,中堅,ベテランの立場になっていく。かの豊臣秀吉さんを思い出して下さい。「草履(ぞうり)取り」の時はそれに、「馬回り番」の時はそれに、「槍(やり)持ち」のときはそれに、「城普請(しろぶしん)」の時はそれに、など、その時々の目の前にある「仕事」に文句を言わず、全力で取り組んでいき、ついには「天下人」になったのはご存じでしょう。

ある人は言います。「最初から天下取りを望んだ人は駄目(だめ)になる」と。

地道な厳しい修行時代を経て、あまり野心に先走ることはなく、ともかく努力を積み重ねていく。それが「大成」への,実は、近道なのです。

もちろん、中には「早熟の天才」もいます。しかし、大部分の人は「普通」の人です。その人たちが「天才」になるのは「努力」しかありません。始めから、大きな野望を持たずとも、ひたすら、目の前のことに、打ち込んでいけば、きっと、いずれは道は開けます。花が咲き、実がみのります

本多氏の言うところの、職業の道楽化を実行して、「凡事徹底(ぼんじてってい)」、仕事を楽しみながらしましょう。そして、「大器晩成」を目指して、努力していきましょう。そして、それぞれの立場で、そこの場で、なくてはならない人になる。それを、人生の目標にしていきましょう。

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バーチュー・クリエイティング株式会社

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