おはようございます。
今回も、前回の話の続きになります。
営業の方が、セールスの時に、心にとめておきたいのは、近世の近江商人の家訓とされている、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」の精神だと思います。この言葉は平易簡明ですので、改めて、説明するまでもないでしょうが、企業と顧客と社会の全体の利益をはからなければならないということです。
いわゆる、商道徳の一つですが、企業が、自らの利益だけを図ろうとしても、そうは、問屋が卸(おろ)しません。「財を取るに道あり」と以前のブログでも申し上げましたが、正当な手法で、お金儲けをするのでなければ、結局は、その企業は衰退していくばかりでしょう。「悪銭、身につかず」で、一時的に、儲かっても、それは泡沫(うたかた)の利益で、法令に違反したり、顧客を騙(だま)したり、しても、いくら、それを隠して、商売して、一時的に利益を得ても、必ず、それは露見(ろけん)して、世間の指弾(しだん)を浴びることになるのです。
「企業コンプライアンス」の重視ということが、最近、言われます。これは、ただ「法令遵守(ほうれいじゅんしゅ)」をすることにとどまらず、企業は、社会の「公器(こうき)」として、社会との、調和を保った商売をしなければならないのです。
これは、企業規模の大小にかかわりません。日本社会においては、企業数も、従業員数も、大半の割合は、中小企業が占めています。売上高は,大企業が目立つと言うか、大きいですが、いわば「町工場」的な企業が、日本経済の大半を占めています。そこの人たちが、昨今の経済情勢の下で、苦境(くきょう)に喘(あえ)いでいます。そこを脱するには、今一度、日本人の美徳であった「勤勉性」「正直さ」「誠実さ」などを取り戻さなければなりません。「自利利他」の精神に立ち返らなければなりません。商売は,「正当」に、しなければなりません。これは、「きれい事」ではなく、社会で働く一人一人が、本当の意味での「道徳」的生き方をすることが、停滞している日本経済、混迷している日本社会からの、再度の復活につながるのです。
第2次世界大戦後、焼け野原になった日本が、戦後、急速な経済成長を遂(と)げたのも、明治、大正、戦前の昭和に生を受けた人たちが、戦後社会をリードしていたからでしょう。なにも、昔日(せきじつ)を美化しているのではありません。近年の科学技術の急速な発展の下で、経済を取り巻く、社会環境は大きく変化し、人々の意識も変わっていています。とかく「改革」「改革」という唱(うた)い文句で、社会制度も大きく変容しています。
その中でも、「不易流行(ふえきりゅうこう)」と言いますか、変えるべきものと、変えてはいけないものを、区別しなければなりません、日本人が、古来、持っていた「美徳」を忘れてはいけません。商売でも同じ事です。ただ、利益を上げれば何をしてもいいという、悪(あ)しき風潮は、打破(だは)しなければなりません。「正当な手段」で利益を得る。このことを、はき違えると大変なことになります。次回は、この話を、また、「商談」についての話に結びつけていきます。
バーチュー・クリエイティング株式会社
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