代表取締役の自己紹介と政治・経済・経営についての考え方(36)

query_builder 2024/03/19

おはようございます。

今回も経営の話を続けます。

前回は、社員さんが、持ち場、持ち場の現場で、自分が、そこの「経営者」であるとの認識を一人一人が持って、仕事に当たって欲しい、と申し述べました。いわゆる「社員稼業」です。

「雇われ人」の意識ではなく、常に、その日、その日の仕事に、新たな気持ちで取り組んで、主体的に創意工夫(そういくふう)を凝(こ)らしていく。あまり、大げさな事は、考えなくていいのです。自分が、係員であったら係長の、係長であったら課長の、課長であったら部長の、部長であったら役員の、役員であったら社長の、といった具合に、一つだけ上のランクの立場に立って、自分の仕事は、どう進めていけばいいかを、考えるのです。

桂太郎氏という、戦前の軍人の出身で、つい最近まで、歴代最長の内閣総理大臣の在任記録を持っていた政治家がいました。軍隊は、階級社会でもありますから、一概には言えないのですが、桂氏は、自分が、例えば、少佐の時は、1年で少佐の仕事を覚えて、後は、中佐の仕事は何かを考えて仕事をし、中佐になれば、また、1年で中佐の仕事を覚えて、後は、大佐の仕事は何かを考えて、仕事をしていたそうです。その繰り返しで、その立場を築いていかれました。

ここで言いたいのは、何も「出世主義者」になろうということでは、ありません。仕事に対する「心構え」の問題なのです。新入社員の頃から、段々、ベテランの域(いき)にまで達していくのですが、常に、一歩先、一歩先を見越して、自分の現在の立ち位置のことを超えて、仕事に取り組んでいく。このことが、大事なのです。

もちろん、仕事に全力投球で取り組むと言っても、私生活を犠牲(ぎせい)にして下さいとは、全く、言っていません。「働き方改革」の時代、自ずから、ワーク・ライフ・バランスを図る事は大事です。また、家族や恋人や友人たちとの交流、関係も大事です。ただ、公私の別をしっかりつけて、現代風にいきましょう。「滅私奉公(めっしほうこう)」でもなく「滅公奉私(めっこうほうし)」でもなく、上手くバランスを取りながら、やっていきましょう。

それは、それとして、学生時代を卒業して、社会人になったら、仕事に全力で取り組んでいきましょう。仕事観は、日本と西洋では違うと言われます。西洋では、キリスト教の影響があり、労働は「原罪(げんざい)」であるとの意識があるようにも聞いていますが、日本では、労働は「桃源郷(とうげんきょう)」の世界だと言う意識が、本来はあったのです。

「人間の幸福は、結局、仕事(職業)を通じて発揮される」と、教育家の森信三氏は説かれます。労働というか、仕事を、義務感でするのではなく、自発的な意思でやりましょう。以前のブログでも述べた、本多静六氏が言うところの「職業の道楽化」の境地(きょうち)までいけたら、人生、違ってきます。そのためにも、「社員稼業」の心構えで、社員さんは、自分を「ごまめの歯ぎしり」とは決して思わず、頑張っていきましょう。

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