代表取締役の自己紹介と政治・経済・経営についての考え方(40)

query_builder 2024/03/24

おはようございます。

長らく、本シリーズでの内容のブログを書き連ねてきましたたが、40回目の節目を迎えました。この内容でのブログは、今回で「まとめ」にしたいと思います。

私は、「陽明学」や「禅」などに興味があります。陽明学とは、中国の明王朝の時代に、王陽明という政治家であり思想家であった人が創始した、当時の新しい学問でした。それまで、当時の学問の主流は、朱熹(しゅき)という人が創始した朱子学でした。両者がどう違うかというと、朱子学は、理論というか知識を先行させて、その後に行動が伴うというのに対して、陽明学は、「知行合一(ちぎょうごういつ)」を標榜し、「知ることと行うことは同一でなければいけない」という、極めて、実践的な思想です。

王陽明という人は、当時は死病とされた肺の病を抱えていました。先ず、当時の中国の官吏の登用試験であった「科挙(かきょ)}に合格し、政府の官吏になったのですが、政府の有力者と対立し、僻地(へきち)に流され、そこで、一種の啓示(けいじ)を受けて、新しい学問に開眼(かいがん)しました。王陽明の唱える「知行合一」の「知」とは、「致良知(ちりょうち)」ということで、孟子(もうし)が唱(とな)えていた、人間が本来備えている」「良知良能」に通じるものです。

その僻地で開眼(かいがん)した王陽明は、やがて、中央政界に復帰するのですが、彼は、単に有能な官吏であるのみならず、政治家でもあり、軍人でもありましたが、それらの活躍振りは、多数の書物でも紹介されていますので、ここでは割愛(かつあい)しましょう。ともかく、中国のみならず、日本にも、彼の創始した陽明学は伝来(でんらい)し、無類(むるい)の影響を、日本史の数々の場面で与え、多くの志士(しし)達の心を震(ふる)わせました。

陽明学は、別名「心学」とも言われますが、ともかく「行動」、「実践」を重んじます。「心外に理なし」とし、また、「事上磨錬(じようまれん}を唱え、日常の生活、行動の中で、自らを鍛え、磨いていかなければならないとします。王陽明は、若い頃「陽明の五溺(でき)」と言って、仏教、老荘(ろうそう)思想、任侠(にんきょう)、武芸などに耽溺(たんでき)したのですが、その思想を垣間(かいま)見ると、「禅」の思想・行動と大いに通じるところがあります。

禅には、現在では、曹洞宗(そうとうしゅう)、臨済宗(りんざいしゅう)、黄壁宗(おうべきしゅう)等が主流ですが、釈迦(しゃか)に由来し、仏祖(ぶっそ)の達磨(だるま)が中国に伝え、当時の老荘思想と融合し発展し、日本にも伝来しました。この陽明学と禅の思想・行動は、古来の日本史のみならず、現在でも、生きています。私は、この「知行合一、事上磨錬」を座右(ざゆう)の銘(めい)にしています。

現代風に言えば、人は、理論や理屈は、何とでも、唱えておりますし、唱えることは「自由」です。。しかし、それが、理論・理屈倒れに終わっていて、日々の生活での、実践・行動が伴(とも)なっていない。よく言われることですが、東洋、特に日本の方では、「思想」と「人物」がどれだけ一致しているかで、その真価(しんか)が評価されます。思想が人格化していないと、日本人は共感を覚えないのです。

前回も申し上げましたが、何も「神奇卓抜(しんきたくばつ)」なことはしなくていいのです。それよりも大事なのは、「尋常日用(じんじょうにちよう)」の工夫を如何にするかです。その場、その場で、そこにおいては、かけがえないのない人になることです。有名になるとか、財をなすとか、そんなことは、どうでもいいことです。少なくとも、自分の周囲の人を幸せにしましょう。「一灯照隅」行を実践していこうではないでしょうか、と言うのが、私の私淑(ししゅく)する人物の一人の安岡正篤氏の教えの眼目の一つです。それが、「万灯照辺」になれば、この閉塞感のある時代を打破していけるでしょう。

日本は、急速に少子高齢化が進み、非婚化は進み、経済は停滞し、治安は悪化し、国防意識は低下しています。お釈迦様が釈迦族の滅亡を甘受(かんじゅ)されたように、達観するのか。決まるのは、国民、一人一人の生き方次第(しだい)です。ということで、今回のシリーズの筆は置かさせていただきます。次回からは、また、別の話題を始めます。

----------------------------------------------------------------------

バーチュー・クリエイティング株式会社

住所:東京都渋谷区恵比寿1丁目19-19 恵比寿ビジネスタワー10F

電話番号:03-5708-5985

----------------------------------------------------------------------