日本の「国防論」あれこれ(1)

query_builder 2024/03/25

おはようございます。

今回からは、日本の「国防」について、思うところを数回にわたって、述べていきたいと思います。

どこから始めようかと思うのですが、先ずは、ネガティブなニュースから始めていきます。

日本の防衛を中核的に担(にな)う組織について、防衛省自衛隊があります。一昨年、7月頃からでしょうか、元陸上自衛官のGR氏が受けた性被害の問題が、世間の耳目(じもく)を集めました。このことについては、防衛省として、事実関係を、全面的に認め、謝罪しました。一方、刑事裁判も行われ、GR氏の勝訴になっております。

このGR氏の案件をきっかけにクローズアップされたのが、いわゆる自衛隊のハラスメント体質でした。パワハラ、セクハラなど、の問題です。防衛省としても、防衛監察本部という部署が、特別防衛監察を行い、実態調査をし、その結果を報告しています。ハラスメントが横行している実態を認め、改善の方向性が提言されました。それから、防衛省としては、同種事案に厳正に対処することとし、防衛大臣が、自衛隊からハラスメント体質を一掃(いっそう)すること表明し、また、内閣総理大臣も、折に触れ、同旨の訓示を行っています。

現状はどうでしょうか。端的(たんてき)に言って、まだ道半(なか)ばでしょうか。毎日のように、ハラスメントに関する事案についての処分が行われています。GR氏の事案や、特別監察の結果を踏まえても、なかなか、改善傾向が見えない。私(代表取締役)は、処分が頻繁(ひんぱん)に、厳正(げんせい)に行われるようになったのは、いい傾向だと思います。少なくとも、隠蔽(いんぺい)されたり、泣き寝入りをすることが、少なくなってきたということですから。今後も同種のハラスメント事案が出てきたら、どんどん処分を行うようにしたらいいと思います。個人的には、当面しばらくは、「防衛処分省」に徹(てっ)したらいいと思います。自衛隊には「軍法会議」がありませんから、この「防衛処分」がその一端(いったん)を担(にな)えるでしょう。ハラスメントをしたら、処分を受けると言うことが、定着したら、段々といい方向に向かうでしょう。

ハラスメントは、「優越的地位の濫用(らんよう)」と言うことが主眼(しゅがん)ですから、いわゆる「上」の立場にある者の行為です。GR氏の事案をきっかけに表面化しましたが、このような行為は、昔から、かなり頻繁(ひんぱん)にありましたね。私も、いろいろ見聞してきました。「下」の立場にあるものとしては、「我慢(がまん)」の一言ですね。ともかく、やられっぱなしになっていたのが、しかるべき防衛省内の窓口(担当)を通じて、被害申請できるようになったのは、いいことですね。

私は、自衛隊を、おとしめようとして、こういう言辞(げんじ)を弄(ろう)しているのでは、ありません。むしろ、今回のことをきっかけにして、自衛隊のハラスメント体質を一掃し、より強力な組織体に生まれ変わって欲しいと思っている者です。本当の意味で、精強な自衛隊になるためには、避けて通れない一里塚(いちりづか)だという認識でいます。当面は、現在の自衛隊についての批判を甘受(かんじゅ)しなければなりません。「防衛処分」もどんどん、実施していきましょう。風通しのいい、職場に自衛隊をしていきましょう。

そして、本当に、日本の国防の一端を、任せられる、信頼される自衛隊として、「人」と「人」のいがみ合いの組織ではなく、「人」と「人」の協力・調和の組織に生まれ変わらせて欲しいと、切(せつ)に願っております。

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