おはようございます。
今回も、あるべき「文民統制」のあり方について考えてみましょう。
要(よう)は、文民政治家が、もっと、軍事につての勉強をし、理解を深め、行政府の立場としても、立法府の立場としても、正常な、防衛省自衛隊に対する姿勢、行動をとることです。
先ず、前者について見てみましょう。文民政治家である、主として国会議員が、防衛大臣などの政務3役(以下「防衛大臣等」と言う)として着任されるわけですが、必ずしも、その任にふさわしい方が来るわけでは、ありません。防衛大臣等が、自衛隊を管理監督するに当たっては、勿論(もちろん)、その方たちだけでは、できるわけではありません。それを補佐するスタッフが必要です、現状では、内部部局、各幕僚監部などを始めとする防衛省の各機関が、通常の業務遂行をする中で、防衛大臣等を補佐するわけです。
どんな組織でも、そうだと思いますが、組織内の「トップ」の役割があります。ただの「お飾(かざ)り」であってはなりません。正直いって、昔は、「伴食(ばんしょく)大臣」といって、当時は「防衛庁長官」でしたが、それは、あまり重要ポストではありませんでした。今は、かなり違います、防衛大臣は、かなりの重要ポストになっています。それなりの、国防についての知見がある方が就任されるようになりました。
自民党には、とかく誤解を生みやすい「族議員(ぞくぎいん)」」と呼ばれる方々がいますが、これは、いい面も悪い面でも評価されます。前者については、ともかく、「国防族」は、よく防衛問題について、知識も豊富で、よく勉強されている。後者については、とかく「利権」に結びつきやすい。
いずれにしても、政界の中で、自分は防衛については専門家だと言える人が、防衛大臣に就任して欲しいものです。そうでないと、有効な、シビリアン・コントロールが、できるはずがない。防衛省の役人は、懸命(けんめい)に防衛大臣を補佐しよう努めています。ここでは、防衛省の各幕僚監部などにいる自衛官も「役人」の範囲に含めます。どんな政治家が大臣に来られてもです。だからといって、ただ、役人の「操(あやつ)り人形」であってはなりません。日常業務の補佐を受けるのは、当然のことです。それこそ、防衛省の役人を、前シリーズの経営論でも述べましたが、「任用(にんよう)」しなければなりません。ただ、細かい細部事項まで精通(せいつう)する必要はいにしても、防衛大臣という、組織のトップとして、確固たる見識をもって、大臣としての責務を果たして欲しいものです。
基本的知識の保有は当然の前提事項ですが、そこをきちんとしていれば、長年の政治家としての経験もあられるわけですから、トップとしての自覚をもって、曇りのない、判断、指示をしていけばいいのです。政治家は、役人ではありません。政治と官僚の関係は、相互の役割分担が求められます。防衛大臣等は、自衛隊の管理監督を法律上の任務としていますが、いわゆる「統率(とうそつ)」をして欲しいのです。単なる「管理者」であっては不十分です。「統率」するにふさわしい政治的力量を磨いて、防衛大臣等の任に当たって欲しいのです。
それに当たっては、基本的知識の習得は必須不可欠ですが、それを前提にした、国防についての見識を持って欲しい。それを胆識(たんしき)にまで高めて、自衛隊という実力組織を率いて欲しい。そう、切に願いいます。次回は、「立法府」としての話をします。
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