現代婚姻論(13)

query_builder 2024/05/11

おはようございます。

今回は、結婚を希望されている方への、更なる留意事項をお伝えしたいと思います。

愛し合う関係になった、お二人が、結婚をされるときは、とても、お互いに気持ちが、高ぶっているはずです。結婚式のときには、何式のものでされるかは別にして、お互いに「永遠の愛」を誓って、結婚しますよね。誰もそうだと思いますし、自然なことだと思います。

しかし、現実の結婚は、恋愛時代とは違います。結婚は、「生活」なのです。新婚のしばらくは、仲睦(なかむつ)まじいでしょう。もしかしたら、子供を授(さず)かったら、嬉しくて仕方ないでしょう。幸せ感、一杯だと思います。しかし、「人生、山あり谷あり」といいますが、結婚生活も、長くなると、そのようなものです。夫婦喧嘩(ふうふげんか)することはしょっちゅうになりますし、火種(ひだね)はどこにもあります。子供が、いらっしゃれば、乳幼児の段階での面倒を見る段階のしんどさなど何だと思われるほど、子供が成長するにつれて、子育てには苦労していくものです。

姻族(いんぞく)関係もそうです。親しい人が増えるのはいいことですが、親戚(しんせき)づきあいも大変ですよ。今は、核家族化している家庭が多いでしょうから、昔ほどではないでしょうが、いわゆる「嫁」と「姑(しゅうとめ)」の関係など、悪化すれば大変でしょう。

経済生活も大変ですね。今は、専業主婦より、共働きの家庭が、遙(はる)かに増えています。家事もしなければならない、仕事もしなければならない、子供さんがいらっしゃれば子育てもしなければならない。今は、昔と違って、生活設計の前提条件が、昔と全然、異なるのです。税制、一つとってもそうですね。「年収の壁」がありますから、働きたくとも、働き方をセーブしなければならない。ただでさえ、労働力不足が喧伝(けんでん)される今日(こんにち)の状況の下で、制度を考え直さなければいけないのではないですか。

いずれ、年を取ると、年金収入があるにせよ、巷(ちまた)、言われるようになった「老後資金2000万円」が必要になるという試算についてもれを用意できる家庭がどれだけあるでしょうね。いわゆる、老後生活に入っても、何らかの形で、働かなければならない人が多くなっていくでしょう。それにもかかわらず、シニア層の就職事情は、とても芳(かんば)しいものではありせん。夫婦2人で、最小限の生活費が25万円、余裕も持たせたいときは、35万円程度が必要だと言われます。それを用意できる家庭がどれだけあるかです。

結婚されるときには、「病めるるときも、健やかなるときも、貧しきときも、富めるときも」と「永遠の愛」を誓って結婚したはずが、いざ、結婚してみると、まさに「生活」の問題なのです。毎年、20万組のカップルが離婚しているのも分かります。

これから、結婚しようとする人の「夢」は、ぶち壊したくないのですが、結婚は。

決して「バラ色」の人生が待っているわけでは、ないのです。結婚生活を維持するのに、最も、必要なのは、実は、「忍耐力」なのです。それが、秘訣(ひけつ)なのです。もちろん、家族がいることは、嬉しいことです。楽しいことも多いでしょう。それにもかかわらず、結婚生活という「茨(いばら)」の道を、歩んでいく「覚悟(かくご)」を持つことが重要なのです。それも、私は、婚姻の3層構造化することを、提案している理由の一のです。結婚より、より柔軟な「パートナー」制を導入することが、問題解決の第一歩になるのではないでしょうか。

また、結婚しても、結婚外の男女関係も、問題化することがあります。次回は、その現在の状況を、あらためて見てみましょう。

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