おはようございます。
今回は、現代の婚姻について、あらためて思うことを述べます。
現在は。結婚によって、家族という共同体の一つが形成されるわけですが、昔と違って「家制度」ということはなく「両性の合意により」結婚は成立します。大家族を形成するということも、殆(ほとん)ど無く、いわゆる「核家族化」しています。男女関係も、男女の平等と言うことは、基本的に確立された概念になっており、夫婦は対等の存在です。法制度上も、個人の意識の上においてもですね。むしろ、家庭内においては、妻の「発言権」の方が、より強いのではないでえしょうか。微妙な「パワーバランス」ですね。
結婚や、家族という制度は、大昔から続いてきましたし、これからも、近い将来には継続されていくでしょう。中国の古典「大学」の中に、「修身、斉家、治国、平天下」というフレーズがありますが、先ず、家庭がしっかり運営されていなければ、国は治まりません。共同体の中での、重要なファクター(要因)の一つでしたし、これからもそうあるのでしょう。
ただ、現在の日本社会の状況は、急速な少子高齢化と、近未来での人口減少です。この少子化の問題は、かなり以前から言われていたのですが、抜本的な対策は取られて来ませんでした、現在の岸田文雄政権が採っている「少子化対策」も、「子育て支援」が主内容で、少子化の解消に向けての対策では、なさそうですね。日本では、結婚と出産には強い連関がありますから、婚外子というのは、中々、少ないです。それで、「晩婚化」、引いては「非婚化」が進んでいる今日の状況です。実は、結婚している女性の出産率は、昔、以前と、そう変わらないのですね。問題は、結婚という制度を選ぶ人が、減ってきているわけです。そこで、少子化になっているわけです。
じゃあ、何故、結婚しないのか。経済的要因が、巷(ちまた)では、大きく喧伝(けんでん)されていますが、それも大きな要因の一つではあります。ただ、もっと、本質的な要因があるのではないでしょうか。「男女平等」をはき違えて捉えている面がある。私(代表取締役)は「男女平等」の立場です。男性と女性は、同等の権利を持つべきだと思います。法制度も経済関係も、社会上の位置づけもです。ただ、厳に違うのは、生物としての状況が、男性と、女性では、根本的に違うことです。つまり、身体の構造ですね。今は、「男らしさ」「女らしさ」というと、批判を浴びることが多いですが、「中性化」していますが、私は、その身体的構造の観点から、やっぱり「男らしさ」「女らしさ」という意識は、残り続けるべきだと思います。
男女も結びつける究極のものは、意識の上では「愛情」がありますが、身体の上では「性欲」でしょう。もちろん、社会通念上、「性欲」は公序良俗の範囲内で、その行為が行わなければなりません。いま、よく言われる「性加害」などの問題などは、厳しく対処されなければならないでしょう。ただ、愛情と並んで、男女を結びつけているのは性欲だと思います。今は、LGBTのことも話題になりますが、このことは「性的少数者の保護」ということであり、男女関係が基本で有ることについては、今も同様でしょう。
その性欲が、現代社会においては、減退傾向にあることが、非婚化の大きな原因の一つではないですかね。先程も説明したとおりなのですが、社会通念上、許容される範囲内で、もっと、性欲を促進する方策をとるべきでしょう。何か、男女が、いがみ合っていて、ギスギスした現在の日本社会になってます。夫婦関係も、はっきり言えば、社会として是認している「肉体関係」、「性的関係」の一つなのですよ。
もちろん、婚姻外での、既婚者の「性生活」には、種々の制約がかかっているというお話しは、これまで指摘してきました。それはそれとして、日本社会として、「性」にもっと寛容な社会を、もう一度、復活させなければならないのではないですか。でないと、「少子高齢化」「非婚化」が進むばかりだと思います。繰り返しになりすが、社会通念上、許容される範囲内で、「性」にもっとおおらかな社会になるようにしていくべきだと思います。未婚者については、次回に、更に、詳論します。
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