現代「帝国」論（4） | 東京のセミナーならバーチュー・クリエイティング株式会社 | ブログ

おはようございます。

今回は、天皇の行う「職務」について、お話しします。

よく、「天皇」とは何をしておられる方か、との質問を受けます。

多くの国民は、日本の代表が「象徴」としての天皇であるということ、日本で最も「著名」な方で有ることは、知っていますが、ではその具体的なことまでは、あまり知らないという人が、意外にいるということは、あります。

先ず、法律上の話をします、天皇についての法律上の規定は日本国憲法の最1章（第1条から第8条）と「皇室典範」です。

天皇は世襲の者ですが、国事に関する行為のみを行っておられれば良いのです。具体的には、第1に、国会の指名に基づく内閣氏総理大臣の任命、内閣の指名に基づく最高裁判所長官の任命です、第2に、その議員他の国事行為として、①憲法改正・法律・政令・条約の交付、②追貝の招集、③衆議院の解散、④国会議員の総選挙の施行の好公示、⑤国務大臣などの任免、全県委任状・大使。及び公使の信任状の認証、⑥恩赦の認証、⑦栄転の授与、⑧批准書などの外交文書の認証、⑨外国の大使・公使の接受、⑩儀式の実施です。これらの国事行為は、全て内閣の助言と承認が必要で、内閣がその責任を負います。天皇は、国政に関する権能を有しないので、天皇は政治的に「無答責」です。これが、憲法に定める天皇の権利と義務です。

次に現実の問題としていえませいえ、天皇は、その地位と役割に基づき。いわゆる「公的行為」を行っておられます。例えば、よく見られるのが、災害被災地などへのご訪問や、各種活動へのご参加などがあります。これは、法律上の義務では有りませんが、ご臨席され、「お言葉」を述べられております。

さらに、天皇は、「私的行為」におかれましても、世間の注目を浴（あ）びます。例えば、相撲観戦や演劇・音楽会などの鑑賞までといった箏まで、世間の注目を浴びます、とても、プライベートと言えません、時折、私的旅行もなもされておりますが、それらまでも、ニュース報道の対象になります。

ここからは、私の意見ですが、そう言った公的な業務以上に、天皇には重大な役割、任務がります。それが「宮中祭祀（きゅうちゅうさいし）」です。現行憲法の下、「政教分離の原則」により、皇室の私的行事とされていますので、また、公開されておりませんので、お知りになっている方は』少ないでしょう。天皇は、日本の「神様」に向き合われて、節目節目に、世界平和と日本国の安寧と国民の幸福を願われて、宮中行事として、日本の古来の作法に基づいて、「お祈り」をされているのです。このお祈りは、かなり大変なものと側聞しております。また、天皇の行われてる、一見、些細な活動、例えば、田植えや稲刈りのご様子、皇后の回顧の養蚕のご様子をニュース報道なでで見かにることがありますね。これも、戦後は、おおっぴらに行うことができない。神道に由来する行事の一環なのです。

また、現在、天皇と皇后は、英国訪問中ですが、そういった「皇室外交」が日本のために果たす役割ｈ大きいのです。皇室と外国の王族を結ぶ絆は、強化してもらわなくてはいけません。世の中には、一般の方から、王族に至るまで、各種の交流有りますが、王族の力も、かなりのものがあります、そういった、王族と皇室が外交チャンネルを持ち、関係を強化することは、いざという場合に、日本にとって、かなり重要なことになるでしょう・

その他、今の今上天皇は、「水」問題についての学術研究をされてます。弦楽器のの演奏もお上手ですよね。スポーツの腕前もなかなかのものと聞いております。そいった「趣味」にいたるまでも、天皇としての諸活動に有益でしょう。

いわば、庶民にとっては」「雲上人」である天皇の「お仕事」についての理解は深まったでしょうか。実際の政治権力者の方々は、いわば「泥まみれ」の中で、仕事をされます。それとは、一段と離れた場所で、「象徴」としての立ち居振る舞いをされうる「天皇制」があり、象徴としての「天皇」が現存されることは、降伏であり、この日本社会の安定につなっがっているということを、ご理解いただければ幸いです。まさに、「権力」と「権威」の分立の大きな成果なのです。