現代「帝国」論(6)

query_builder 2024/06/26

おはようございます。

今回は、日本国の天皇制の評価についての話をします。

日本国の天皇は、英語では、「エンペラー」と言います。日本語では「皇帝」と訳すのでしょうか。このような称号を使われる野は、現在、天皇だけではないでしょうか。他の国にも王家は現存しますが、「キング」か「クイーン」でしょう。.

その格式は高く、よく引用される例ですが、英国の前のエリザベス女王のとある催(もよお)しの際に、各国の王家が集まる中で、晩餐会(ばんさんかい)であったか、天皇(現 上皇)せのお席は、エリザネス女翁の隣でした。

また、中国の国家主席は、副主席に就任すると、胡錦濤氏、習近平氏の時も、天皇との会談を求めるということが、半ば、慣例化していました。昔、中国で、と小平氏が国を指導していた時代、「天安門事件」ということがあり、中北の民主化運動が「弾圧」され、国際的な批判と制裁を招いたのですが、それを、中国は「天皇の訪中」で打開しました、これは、もちろん、当時の日本政府の判断によります訪中でしたが、天皇が、そのような政治利用をされることがあります。

さらに、天皇が、米国に国賓(こくひん)として招かれた際、当時はビル・クリントン政経の時だったと思いますが、晩餐会はもっとも格式の高い「ホワイト・タイ」でしたね、

このように世界的な評価の高い日本の天皇です。しかし、国内では、週刊誌などから、バッシングを受けることも度々(たびたび)ですね、どこの国の王家も、何かに付け、ゴシップねたにされるものです。いちいち、気にしていたら身が持たないと思いますが、天皇家の話題は、常に好奇の目でみられます、一時、皇后(現 上皇后)が、バッシングを気に病まれ、「失語症」の状態になられたこともありました。また、現在の皇后も、体調を崩され、ご療養(りょうよう)を続けながら、差し支えない範囲でご公務に臨(のぞ)まれています。皇太子時代の天皇は、「皇太子妃の人格が否定されている」との見解を述べられ、物議(ぶつぎ)を醸(かも)したこともありました。

戦前と違って、現在は「不敬罰」というのは、ありませんから、何か問題があるときには、マスコミが天皇家の話題であっても、批判的な論調を取ることがあっても、支障はありません。ただし、自制心を持って、単なるゴシップではなくて、正当な範囲内での批判をする必要があります。秋篠宮家の長女、真子元内親王のご結婚問題などは、まるで芸能スキャンダルのような扱いでしたが、見聞する方としても、あまり気持ちのいいものでは、ありませんでした。

国際的に高い評価を受けている日本の「天皇制」と、国内で常に好奇の目にさらされている皇族の方々、そのギャップは大きいものです。その遠因は、日本の戦後教育によるところも大きいと思います。先ず、日本の建国以来の「神話」を教えないです。また、前回でも述べたような、天皇の「お勤め」につても、教えることがないです。「神話を教えない国は、100年以内に滅びる」との、欧米のどなかであったかの有識者の言葉にあります。

こういった状況に至ったのは、GHQによる占領政策の影響が、大変、大きいことは否めません。日本国民の多くは「天皇制」を支持していると思いますが、現在では、天皇家(皇室)は、それ程、特別の意識を持たれていることはなく、一つの「高貴な家柄」ぐらいというところでしょうか。

「主権在民」の現代ですから、国民の意識の変化とともに、天皇制のあり方も変化していかなければなりません。皇統の維持の問題を含めて、もうそろそろ、「政治」の場で、真剣で真摯(しんし)な議論を超党派で始めるべき時期に来ていると思います。

国家統治の中心的役割を果たすべき人達の中のお二人である、天皇、皇后の有り様は日本にとって大きな問題で、将来の「天皇制」のあり方を考えなければなりません。

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