現代社会におけるワーク・ライフ・バランス論(その1)

query_builder 2024/07/30

おはようございます。

今回からは、現代人としての社会生活・個人生活のあり方について、考えるところを申し上げたいと思います。

日々の生活は、様々な様相から、成り立っております、それを部分、部分について見ていくと、家事、仕事、勉強、趣味、余暇、休息などに、各時間を費やしています。

日本人は、大体、勤勉な傾向が強いですから、よく、「仕事」と「遊び」と申しますが、「仕事」を中心に考え、「遊び」を軽視する傾向が強いですね。

仕事は、分かりやすいです。人は、何のために仕事をするかと言うと。①仕事をすることによって、お金を稼いで、「生計」の資金とすること、②仕事をすることによって、それぞれが持ち合わせた「能力」を発揮する機会を得ること、③仕事をすることによって、何らかの、大小なりの「社会貢献」をできること、といったところでしょうか。

大体、社会人になると、標準的な場合、例えば、会社勤めをしていると、1年365日のうち、大体3分の2が勤務日、3分の1が休養日になります。勤務日の勤務時間も、労働基準法などによって、原則8時間前後ですね。そして、大体、週休2日くらいのペース配分。もちろん、勤務前後の通勤時間もありますし。日々の仕事のうちに、いわゆる「残業」もしなければいけないこともある。

大昔は、過酷な「労働」も強いられていましたが、現在は、様々な「労働法制」による規制があり、「労働者」の権利は、守られています。また、職場によっては、「労働組合」もある。現在は、「労使対等」ですから、勤務条件の交渉は、当然、行われますし、場合によっは、労働者は、「スト権」(争議権)を行使することも可能です。

と言いましても、労使双方とも、むやみやたらに「対立」していては、仕事に差し支えがでてきますから、妥当なところで、お互いに合意して、会社を営んでいます。

会社の経営の面から見た場合でも、「会社は誰のもの」かの議論がよく見られます。一般的な「資本主義」の立場からの経営理論によると、「株主」のものということになるでしょう。しかし、現実の会社経営においては、特に、日本の経営風土においてはそうなのですが、会社には、様々な、いわゆる「ステイク・ホールダー」がいると考えられます。「株主」はその一つですが、経営者、従業員(労働者)、顧客、ひいては「社会」、そういった、あらゆる側面のものが、「関与者」となって、会社の存在が成り立っていると、捉(とら)えられます。

仕事は、「働く」ということですが、「働く」ということは、「傍(はた)」を楽にすることだといいます。考えてみたら、分かるでしょう。私たちは、常に、一方的な立場にいるわけではありません。有るときには、「経営者」(管理職を含む。)、有るときには、「従業員」(日本には、サラリーマン経営者が多いです。),有るときには、「顧客」(お客さん)になる。そう言った、様々な立場に立って、日々の生活は営まれている。自分が働いているときには、仕事を一生懸命にしなければなりませんし、自分がお客さんのときは、必要十分な、サービスの提供を受けたい。

職業に「貴賤(きせん)」はないのです。あるのは、「従業員」の立場の時であれ、「顧客」の立場の時であれ、その両方の場合に、「最善」を尽くすことなのです。従業員は「給料」を貰っている。「顧客」は、「代金」(お支払い)をしている。そこで。サービスの役割は、完結していると言えるかもしれませんが、そこに、互いに「敬意」がなければ、とても、つまらない「職場」であり、引いては「社会」ですね。就業員は、「プロ意識」を持たなければいけないですし、「顧客」の方も、できれば一流の「お客さん」でなければいけない。そこには、ただの「金銭」のやりとりだけで完結するような、面白みのない、ぎすぎすした社会であってはいけないものが、ありませんかね。

考えて欲しいのは、繰り返しになりますが、誰もが有るときには「就業員」になり、あるときには「お客さん」になることです。漢籍に、「己の欲せざる所を人に施(ほどこ)すことなかれ」(論語)と言います。従業員の方は、第1級のサービスを提供する。顧客の法は、一流の「お客さん」でいる。「粋(いき)」とも言うのでしょうか。今、しきりに「ハラスメント」の問題が社会問題になっていますが。いわゆる「カスハラ」というのもあります。「お金」を貰(もら)ってたらいいや、というのもいけませんし、「お金」を払(はら)ってたらいいやというのも、双方、いけません。いわゆる「成果主義」の「構造改革」路線に日本社会が転換した「負」の側面として、そういった、風潮が蔓延(まんえん)している傾向があります。そういった「金銭万能主義」の社会では、本来、日本はなかったはずなのですが、どうも、そういう傾向が目につきます。

今回は、「仕事」の話になりましたが、次回は「遊び」の話をします。

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