防衛省自衛隊の組織体制についての諸種の問題点①

query_builder 2024/08/26

こんにちは。

今回からは、私がかって勤務していた「防衛省自衛隊」の組織の体制の概要と、その問題点についての話をします。

一昨年7月以来、防衛省の不祥事事案が、次から次と問題化、露見化しています。元女性自衛官の性被害問題から始り、演習射撃場での銃乱射事件、自衛隊幹部を乗せたヘリコプターの墜落事案、ヘリコプター同士の衝突事故、パワーハラスメントの処分、特別防衛秘密の漏洩事案、先般の大量処分(特別防衛秘密の漏洩、潜水艦手当の不正支給、無料喫食の頻発、パワハラ処分など)、などなど、大きく報道されて眼につくところは勿論(もちろん)のもと、日常的に各種処分が行われていることは、インターネットで検索すれば容易に誰でも知ることができます。

これは、内閣総理大臣自身が、各種演説などで、認め、謝罪し、特にハラスメント体質の一掃を指示するなどしています。大量処分に当たっては、防衛大臣が、「膿(うみ)を出さなければいけない」と言明しているところです。

防衛省自衛隊を巡っては、過去にも、種々の不祥事がありました。記憶に新しいところでは、調達実施本部(当時)や防衛施設庁(当時)や防衛事務次官の汚職などがありました。

私は、今回のシリーズでは、公開情報をベースにして、話を進めます。国家公務員には「守秘義務」があり、「職務上知り得た秘密」を漏らしてはならず、「職を離れた場合も同様とする、ということです。ただし、裁判などの場での証言は別とされます。

私は、今回のシリーズを始めるに当たって、防衛省自衛隊を貶(おとし)めようとするものでは、ありません。ことさら、スキャンダル化を煽(あお)ろうとしているわけでは、ありません。

国際情勢は、近年、米国と中国の覇権国争いの中で緊張の度合いを増しており、広くはインド太平洋地域にも余波(よは)が及んでいます。北東アジアの情勢の緊迫化もあります。とかく言われるところの、「台湾有事」の問題もあります。そのような中で、日本が政治的、経済的にのみならず、軍事的な脅威にさらされる可能性が、高まっています。

また、南海トラフ地震、首都直下地震などの自然災害もいつ起こるかわかりません。

防衛省自衛隊は、そのような事態になれば、正面に立って、「戦わなければならない」組織体です。それが、積年、積み重なった「膿」が、ここにきて噴出しているわけです。そこで、ここで、良い機会ですから、その膿を出しきって、生まれ変わらなければならないわけです。早く、「有事」モードに切り替えなければいけません。一方、防衛政策自体は、近年、各種の防国際的な防衛協力が進展している面は評価されますが、その組織は、「限界値」に来ている感があります。

そこで、あまり、国民に知られていない、防衛省自衛隊の組織に関する問題点について、皆さんに知らしめたいと思った次第です。制度上の概要から、歴史的な経緯、話せる範囲内での実態の話、問題点について、論述してまいります。

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