防衛省自衛隊の組織体制についての諸種の問題点④

query_builder 2024/08/29

こんばんは。

今回は、防衛省の首脳の政治サイドの問題点について、お伝えしましょう。

防衛省は、以前は、防衛庁と言いまして、当時の総理府の外局でした、とは言え、「庁」の中でも、その長が、閣僚(大臣)である組織の一つでした。

大臣は「防衛庁長官」と言われましたが、政治的な用語で言いますと、いわゆる「伴食大臣(ばんしょくだいじん)」と言われる存在でした。失礼のない範囲で申し上げますが、一部の例外を除き、あまり重要な国会議員でない人が、就任していることが多かったです。とは言え、優秀でないわけではありません。主に政権を担っていた自由民主党内での立場があまり有力でない政治家多かったという位の意味合いと受け止められて下さい。

今は、防衛庁も防衛省に移行し、その長は、「防衛大臣」ですが、近年は、将来を嘱望(しょくぼう)される有力な政治家が就任することが、多くなったですね、主要閣僚のポストの一つになった感があります。

防衛大臣は、在任中はともかくとして、任を離れてからは、いわゆる自民党内の「国防族」の有力な義言の一人になることが多いです、「族議員」と言いますと、とかくイメージの良くないニュアンスで受け取られることが多いですが、各省庁の「応援団」の一人であり、その政治力の如何によっては、以後の、各省庁の政策形成に重要な影響力を果たします。「国防族」の議員も同じ事です。国防についての知見のある、それを一つの「専門」としている議員になるということです。

まあ、いろんな国会議員の人が、防衛大臣に就任しますが、そのスタイルは千差万別(せんさばんつ)ですね。必ずしも。防衛省の「官僚機構」の受けのいい人が、いい大臣というわけではありません。かなりの「うるさ型」の人が就任することもあります。すると、「官僚機構」の方も大変ですね。また、とかく「細かい」政策にこだわる方もいます。いずれにせよ、大臣は「官僚機構」の一員ではなく、自衛隊を「統率」することが大事です。黒子役の「官僚機構」に対して、防衛省自衛隊の「顔」としての役割を果たす人です。諸種のお膳立ては、「官僚機構」がします。また、諸種の日常業務は、当然、「官僚機構」の方が担当します。ですから。大臣は、先程も申し上げましたように「統率」者としての役割を果たして欲しいわけです。

もりろん、「防衛政策」についての、一定の知識や見識は、求められます。しかし、政治家と官僚は異なる存在で、果たすべき役割は異なります。それは、どこの省庁の政官関係でも同じでしょう。ただ、特に、防衛省は自衛隊を抱えています。自衛隊を率いる責任者としての、役割があります。何度も言ってますように、国内法的には自衛隊は「軍隊」ではありませんが、国防を担う実力組織としての集団です。かなりの「見識」と「胆力」を持って、任に当たってもらわなければなりません。

今や、防衛大臣の任務を経験することが、政界での地位を気づく上での「登竜門(とうりゅうもん)」のステップになりつつあります。とかく、戦後、「軍事」が軽視される傾向が強かったのが、日本社会の雰囲気は変わりつつあります。国際情勢の緊迫化を受けて、国民の日本の安全保障に関する関心は高まりつつあります。

防衛大臣は、何度も言いますように、「官僚機構」の一員ではありません。文民政治家として、自衛隊の「統率」を行うものです。それを、心がけていただければ幸甚(こうしん)です。どのような方が、大臣職につかれても、防衛省の「官僚機構」は支えます。

次回は、その防衛省の「官僚機構」についての話をしましょう。

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