自由民主党総裁選と立憲民主党代表選について①

query_builder 2024/09/08

こんにちは。

今回は、政治の動きについて言及します。

時は、政界は、自由民主党の総裁選挙と、立憲民主党の代表選挙モードに入りました。

先ず、前者についてですが、現在の国会の議席の状況から、総裁イコール内閣総理大臣に就任となります。

今回は、候補者が多岐多様(たきたよう)にわたり、ベテランから若手(40歳代)まで、出馬をする模様です。世論調査に見られる、「人気投票」の数字は出ていますが、それが、総裁選びに直結するものでは、ありません。今回は、議員票と党員票の割合がイコールですが、誰にせよ1回目の投票で、過半数を占める候補者はおらず、上位2名の決戦投票になる可能性が高いです。

衆議院議員の任期満了が来年であることから、新総裁は、「選挙の顔」になることが要求され、新総裁の下で、早期に衆議院の解散、総選挙になるでしょう。多くの候補者が出て、それぞれの政治信条の下で、政権公約を掲げ、大いに政策論争がなされることが望ましいと思いますが、ともかくも、岸田文雄首相の再選出馬のご辞退の下での、総裁選。「選挙公約」は、選挙の時だけでの話であってはいけないでしょう。

現政権に近かった人もいれば、距離を置いていた人もおり、立場は様々ですが、思い切った、政治状況の転換を図ることが、総選挙を見据えて、求められます。

現政権の総括的評価は、以前のブログの「政治論」で申し上げたところです。いい点、よくない点、ありますが、一番の問題は、政策決定プロセスが不透明なところです。何人かの識者が指摘していますが、国民負担率の増加が、よく知らされないままに、検討はいいのですが、議論らしい議論をせずに決定されて、国民に「通知」される。

「税金」の問題は、国政にとって、大変、重要なことです。昔の各種の「革命」は、税金に端を発して行われていることが多いです。国政の課題は、経済、福祉、安全保障、外交、憲法と数多いですが、一番の、国民の現在の関心事は、経済運営です。この経済、財政の問題に正面切って、切り込んで、取り組める人を、応援したいところです。

ただし、マスコミの論調は、また、多くの人の脳裏(のうり)には、「緊縮財政論」が刷り込まれていますから、ここで、テレビや新聞の報道ぶりは、注意深く、見聞しておくことを、お勧めします。

ともかく、総裁選は、自民党員の投票ですから、どう転ぶかは分かりません。次に続く総選挙のことを見据えながら、投票先を選択されて下さい。

次に、後者についてですが、ともかく、4人の候補者が出そろいました。長く、自民党の1強状況が続いている中で、野党は、分立、弱者の感があり、長らく、「批判政党」の役回りも演じてきました。

以前、自民党と当時の民主党の勢力が拮抗(きっこう)していた時期は、日本も「二大政党制」の兆しかとも思われたのですが、民主党政権の挫折(ざせつ)の後、元の1強多弱状況に逆戻りしてしまいました。

「政権担当能力」が、ないと危惧(きぐ)されたのでしょう。それが、日本政界の弱みになっています。自民党の最近の政治スキャンダルにもかかわらず、野党は、政権を倒しにいけていません。この度は、「政権政党」化できるかが、争点です。

政策面はもとよりですが、野党共闘を、来るべき総選挙でどうとれるのか。野党間も政策の隔たりが大きいので、どこまで、野党共闘に辣腕(らつわん)をふるえるかが鍵となります。それには、大きな「政治力」が必要とされます。立憲民主党の代表には、そういう人を選んで欲しいですね。

衆議院総選挙は、小選挙区制での戦いですから、「風」がどう吹く化でかで、議席の結果は大きく左右されます。もしかしたら、自民党の過半数割れの結果になるかもしれません。一方、やはり、「政権担当能力」としたら自民党の方を、選ぶ有権者が多くなるかもしれません。

この2政党の党首選びの選挙を通じて、その点を見極めていかれればいいでしょう。そして、審判(しんぱん)を下すのは、国民一人一人の一票です。その「マス」の結果が、どうなるか、興味深いところです。よく、各種の報道に注視して、判断をされて下さい。

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