おはようございます。
今回も、前回に引き続いて、政治の動きについて言及します。
いわゆる「政治」と「行政」は、似た同一の領域で活動するわけですが、その役割・働きは、別物です。
行政は、日々の生活に直結する「日常」の仕事ですが、政治は、一種の「お祭り」のようなものです。行政があれば、国民生活の実務面は十分、動いていきますが、それだけでは必要十分条件を満たしません。民意の汲み取り、利害調整、などで、で、国民、住民を一つにまとめていく上での、政治の必要性があります。
国政や、自治体の政治を。一般の会社、組織の運営にあてはめていきますと、その役割は「経営」です。ただ、その経営は、官僚機構のみならず、国民、住民全体になされるものではあります。日々の政治家の政治活動は、「泥臭い」ものです。いわゆる「役人」、「官僚」の仕事とは違います。第一線の現場に降りていって、国民、住民と、直接に「触れ合う」必要があります。いわゆる「デスクワーク」が基本の、役人、官僚とは異なります。
行政の実務は、大変、重要なものです。それは、誰もが、行政サービスの恩恵を受けていることからも、明らかでしょう。ただ、それを、動かしていく「原動力」が要ります。それが、政治なのです。
政治に携わるのは、直接的に思い浮かぶのは、国会議員、地方議会議員、自治体の首長などの方々であり、政治の「顔」と言えます。
その人達を選ぶのは、日本の場合、「選挙」です。この国では、自由選挙、秘密投票が保障されており、選挙の「透明性」は高いです。どんな人物を選ぶかは、国民、住民、一人一人の「一票」であり、その「マス」としての総和が、選挙結果であり、当落が決まるわけです。
そして、選出された人が、直接は、リーダーとなって、トップなどの地位につき、行政を動かしていくわけです。これが、「公職」と呼ばれるものですが、その地位、立場にふさわしい人を選ぶことが重要です。しかし、これは「建前」論かもしれません、その「公職者」のスキャンダルなどが、露見することは度々です。場合によっては、辞職に追い込まれます。
もちろん、多くの公職者は、真摯(しんし)に真面目(まじめ)に、政治、行政の運営に取り組まれていることでしょう。それはそうだとして、時に、意外な事が噴出します。すると、選挙とは「水物」であり、そういった人を選んだ、国民、住民の眼識(がんしき)が問われます。と言っても、それが、つまり公職者が、その任にふさわしいかを、選挙の時点で見極めるのかは難しい話です、よく言われることですが、「政治のレベルは国民、住民のレベルの表れ」です。政治の質を決めるのは、国民の姿勢、眼力なのです。
一端、公職者は、その地位につくと、至る方面からチェック機能が働きます。国会、議会、マスコミ、論壇などが、時によっては司法が、鵜(う)の目鷹(たか)の目で、「監視」しています。おちおち、「熟睡」もしかねる立場なのかもしれません。
そう言った中で、国民、住民の民意を汲み取り、国民生活に直結する行政を運営し、いわゆる政治をしていかなければなりません。諸種の利害の調整をしていくのも、大きな仕事の一つです。
日本の公職者は、先述したように、民主的に選ばれているわけですから、もし任にふさわしくなければ、選挙の「ふるい」にかければいいわけです。公職者は、選挙が、大きな「関門」です。そういう政治システムを採っているのが、いわゆる「民主主義国家」なのです。
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