おはようございます。
今回は、自由民主党総裁選について言及します。
この度の総裁選は、8人から9人に及ぶ数の立候補者が林立(りんりつ)しています。毎日のように、出馬の正式表明が続いています。推薦人20人の国会議員を集めるのは大変な候補者の方も多かったでしょう。じずれにせよ、各候補者が、政権構想(公約)を発表されています。これらの公約は「重い」ものです。自らが、総裁になり、総理の座につけば、万難を排して、実行して欲しいです。とかく、議員や首長の公職者は、選挙の時は、美味そうなことをおっしゃるのですが、それを実現化する人が少ない。それは、今回の総裁選においても同様でしょうか。そうあってはならいというのが、国民の大きな気持ちではないでしょうか。
総裁選に当たっては、各報道機関が、候補者の支持率調査をします。一種の「人気投票」と言いますか。期待値の高い人もあれば、低い人もします。ただし、実際、総裁選で投票ずるのは、自民党員と自民党所属の国会議員です。その人達の意向とは、また、別のものです。今、申し上げた「人気投票」は、主として、その政治家の「イメージ」によって、造られたものです。多数の候補者がいますが、その「政策」の是非を、よく、見極めて欲しいです、正直言って、こんな政策を示していいのかと思われる候補者もいます。報道でも、断片的に触れられているので、皆さんもご承知の方も多いでしょう。
できれば、「人気投票」ではなく、その政権構想、政策を、よく吟味(ぎんみ)して下さい、自民党としては、「選挙の顔」となる総裁に誕生して欲しいのでしょうが、その「顔」選びを間違えると、大変なことになります。新総裁、新総理、誕生の際は、「お祝儀相場」で沸(わ)き返るでしょうが、俗に、政権の「ハネムーン」期間は、100日間と言われます。それを過ぎると、厳しい、評価が出てくるものです。
個別の、報道機関の報道で、候補者の論戦が、これからなされると思いますが、現在、並べられている政策は、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)です。それを意識していないと、また、岸田文雄政権の二の舞(にのまい)になります。私は、岸田首相の個人攻撃をする意図はありませんが、岸田政権の「構造的問題」については、これまで、度々、言及してきました。岸田首相は、ネット情報を通じて、「増税めがね」のレッテルを貼られて、内閣支持率が急落しました。この、国民負担率を、できるだけ、目立たないように、検討、実施しようとしたことが、政権の失速(しっそく)の主たる原因です。その轍(てつ)を踏まないように、政策決定プロセスを透明化(とうめいか)することを、是非にして欲しいものです。
何も、公(おおやけ)に議論することなく、増税を含めた国民負担率の大増大を図(はか)ろうとする。これには、霞ヶ関の、某有力官庁の思惑(おもわく)で動いている結果でしょうが、いかがなものでしょうか。日本は「主権在民」の国のはずですが、実は主権は某有力官庁にあるのかもしれません。
今回の候補者の方には、その路線変更を図ろうと表明している方が、数人います。その候補者を、もっと、応援して欲しいですね。自民党内でも、財政政策などをめぐっては、大きな、意見の対立があります。
その他、政策的には「選択的夫婦別姓」や、「解雇規制の緩和」、「皇室制度」などなど、長く議論になっている問題が、多々あります。そこを、今度の総裁選では、大きな論点にして、「議論」を丁々発止(ちょうちょうはっし)と戦わせて欲しいです。
自民党員はかりではなく、新総裁は新総理になるわけですから、世間は、大きな関心を持っています。「世論調査」による、イメージ操作に惑(まど)わされることなく、真に、今、必要な政界のトップリーダーに誰になるのがいいのか、真剣に考慮して、検討して、自民党員には投票して欲しいです。
個々の候補者には、政界での若手からベテラン議員までいます。よく、「刷新感」と言うことが言われ、とかく中身の乏(とぼ)しい「改革」の姿勢が掲げられます。現在は、国際情勢の緊迫化の下、日本としては、中国の習近平国家主席、ロシアのウラジミール・プーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記と、渡りあっていかなければなりません。この11月には、米国の新大統領が選出されます。そういった、国際政治の舞台で、上手くやっていける人が選ばれるのが、望ましいです。
国内政治の諸課題の推進は、もちろん、必要です。「消費税」のことなどは、もっと議論されるべきです。それを、どうしたらいいのか、この場で申し上げるのは差し控えますが、大いに、取り上げて欲しいですね。消費税廃止とまで言うつもりはありませんが、何らかの形で、「減税」することも、議論の俎上(そじょう)に加えて欲しいです。某有力官庁と某有力経済団体に忖度(そんたく)する人物が、トップリーダ-ーになることがあっては行けません。まして、消費税増税などを、今の経済状況の下で検討しようとしていのは、もっての外(ほか)です。
いずれにせよ、各種の諸課題について、候補者の方は、真剣な論戦を行って下さい。そして、国民全体の注視(ちゅうし)の下ですが、自民党員には賢明(けんめい)な判断と投票を期待します。
バーチュー・クリエイティング株式会社
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