こんにちは。
今回も、自由民主党総裁選について、言及します。
本日(9月12日)、総裁選が公示され、27日の投開票にむけて、15日間の選挙戦が戦われます。異例の15日に及ぶ戦いになります。
立候補したのは、9名で、これまた、推薦制が始まってから、最も、多い数です。
岸田文雄総裁が再選出馬を断念してから、各陣営の駆け引きが始まっていましたが、先ずは、岸田総裁に、3年間の任期を勤め上げて、退任されることに、深甚(しんじん)の敬意を表します。政権の後半期は、低い内閣支持率に悩まれたでしょうが、長期の政権を維持され、特に、外交面で大過なく過ごされたことは、良かったです。内政面では、あまり表に出て議論されなかったですが、増税を含む、国民負担率の増加の政策が、足を引っ張った感があり、間もなく行われる衆議院の総選挙に不利に働くことが予想され、自ら、任期満了の退任を選ばれたことは、賢明なご判断でした。
次の新総裁に誰がなりかは、国民としての一大関心事です。自民党の総裁選挙ですから、投票権のあるのは、自民党の国会議員と党員です。とは言え、自由民主党総裁は、国会の議席配分から、即、次の内閣総理大臣ですから、党の議員と党員の方は、大所高所から、投票行動をされることを期待します。
報道機関の行っている「世論調査」によれば、「人気投票」の面はありますが、石破茂氏、小泉進次郎氏、高市早苗氏の支持率が高そうです。この結果どおりの党員票の割合になるかどうかは分かりません。1回目の投開票では決着が着かず、上位二人の決選投票になると思われます。議員票は、誰が残る2人になるかは分かりませんので、1回目の結果が出てから、各陣営の合従連衡(がっしょうれんこう)の動きが盛んになり、そして、新総裁の誕生となるでしょう。
ここで、鍵を握るのが、党員票です。これが、どういう票の出方をするかが、大きく、総裁選の帰趨(きすう)を決します。自民党員で選挙権を持っている方におかれましては、ぜひに希望したいことは、この国難の時期において、誰が、新総裁、そして新総理にふさっわしいかを、冷静に判断されて、票を投じて欲しいことです。
政治家の資質には、種々の要素があります。日本のような、痩せても枯れても、現在、世界第4位の経済大国の、舵取(かじと)りを任せられるのが、誰なのかを、よく、見極めて下さい。新総裁求めるものが、「政治力」でなければいけません。政治経験の浅さと深さ、清新さの有無、国民的人気の高低など、候補者によって、その内容、持ち味は様々ですが、国政に関する「見識」を持ち、それを「胆識(たんしき)」にまで、高められるような、リーダーが望ましいのです。
9名の候補者は、それぞれ、国政の経験を積んで来られた方ですから、「知名度」の差は多少あるとはいえ、その任につけば、それなりに、役割を果たせるかもしれません。しかし、せっかくの党員票を含めた「選挙」ですから、15日あまりの選挙戦で、遊説(ゆうぜい)も行われるでしょうし、討論会も行われるでしょうし、党員票の有権者が、それらを見聞し、よくよく判断して、投票されて下さい。
各候補者の「選挙公約」の中身について、よくよく吟味(ぎんみ)しましょう。報道機関から報じられる各候補者の動静(どうせい)に注目しましょう。そして、国のリーダーとして、来るべき衆議院総選挙の結果次第(しだい)ではありますが、任期3年を勤め上げてもらわなければなりません。一頃の時期のように、短期間で、「総理」がころころ変わるようでは困るのです。
国内政策、対外政策、安全保障、政治改革、その他、喫緊(きっきん)の課題に取り組んでもらわなければいけません。候補者は、15日間の選挙戦で、「必死に」訴えかけてくるでしょう。それを、よく見聞して、吟味して、投票をお願いしたいです。
自民党が、今後も「国民政党」としての立ち位置を維持できるのか、分岐点になる総裁選だと思われます。種々のスキャンダルで傷ついたイメージを、払拭(ふっしょく)できるかの、ターニング・ポイントです。
潔(いさぎよ)く。総理総裁の地位から身をひかれた、岸田氏の「遺志」を汲み取りつつ、現政権との「違い」、「変化」をアピールしなければ、なりませんのが、現在の自民党の課題です。新政権に課される使命は大きいものがあります。国内外の注目を浴びる、この機会を、日本の反転攻勢(はんてんこうせい)の機会にしたいものです。
岸田氏におかれましては、これからは、「前総理」の「一兵卒(いっぺいそつ)」として、ご活躍されるのことと、側聞(そくぶん)しております。まことに、3年間、ご苦労様でした。今後も、自民党を支えていかれて下さい。
バーチュー・クリエイティング株式会社
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