こんにちは。
今回も総裁選と代表選について、お伝えします。
各候補者による、一同に会した、討論会、政策発表会が、各党主催、もしくはメディアを通じて行われています。
総裁選については、9人の候補者がいますので、運営が大変みたいですが、論点は次のようなものが多いです。①政治とカネなどの政治改革、②雇用規制を含む雇用制度改革、③女系天皇などの皇室制度改革、④防衛費増額に伴う増税などの問題、などです。
代表戦については、総裁選の動きを踏まえて、自民党に対する対立軸を見いだそうとする主旨の論戦が多いのですが、一番の、争点は野党共闘の問題でしょう。あと、「政権交代」のできる政党たり得るかの論点があります。
総裁選の候補者の中では、イメージ的には、小泉進次郎元環境相の人気が高い中で、清新さをアピールしようとしていますが、弱点は、政治経験が、まだ少ないことで、手腕が未知数なことでしょうか。他の、ベテラン議員は、それぞれ、政治経験の上では、そこそこなものなのですが、「知名度」、「人気」の点で後陣(こうじん)を拝しています。人気の点では、石破茂元幹事長が、同程度の支持率なのですが、いかんせん、党内基盤が弱く、議員票の取り込みが、どれだけできるかの課題が、あります。他の候補者は、横一線でしょう。ですから、議員票と党員票の両者を合わせた投開票の結果、上位2人に残るのは誰なのか、その時に、3位以下につけた候補者の陣営は、誰に投票するのかが焦点(しょうてん)です。
代表戦の候補者の中では、野田佳彦元総理と枝野幸男前代表が、先陣争いを続けていますが、他の2名が、どう巻き返すでしょうか。泉健太代表と吉田晴美衆議院議員は、追う展開です。
自由民主党にとっては、政治とカネの問題で傷ついた党のイメージアップを図る必要があり、政治改革の姿勢を示す必要がありますが、まだ、若い、小泉進次郎氏にその大任を託すのかどうか。正直言って、未だ、イメージ先行のところがあり、政治経験も少なく、政治的手腕が未知数なところが、不安材料です。打ち出している政策は、「選択的夫婦別姓」制の導入、「雇用規制の緩和」策などが、中心ですが、その可否はどうなのか。問われるところです。
立憲民主党にとっては前身の「民主党」政権時代の失敗のトラウマが国民の間に根強くあり、本当に「政権担当能力」が、現在、あるのかと言うことと、特に日本共産党との関係をどうするのか、いわゆる「野党共闘」の問題が課題です。
両党、衆議院の総選挙が間近に控えている中で、自由民主党の方が、早期の解散に前向きな一方、立憲民主党の方が及び腰の印象があります。自由民主党にとっては、清心なイメージのうちに、選挙を戦いたい一方、立憲民主党にとっては、まだ、選挙の準備ができていないというところでしょう。
まだ、総裁選も代表戦も序盤戦(じょばんせん)の段階です。これから、更なる、論戦が戦わされていくことでしょう。その中で、それぞれの候補者のポジティブな面とネガティブな面が、次第に浮き彫(ぼ)りにされていきます。両党の党首として、一体、誰がふさわしいのか、また、政権を担当する内閣総理大臣の資質が誰にあるのかが、明らかになっていくでしょう。
それぞれの両党の候補者の人物像については、次回から、寸評(すんぴょう)をさせていただきます。
バーチュー・クリエイティング株式会社
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