衆議院総選挙の情勢について⑩

query_builder 2024/11/01

おはようございます。

今回のシリーズも、10回目の節目を向かえましたので、一応のまちめをしたいと思います。

自公政権が、衆議院で少数与党に成り、当面「部分連合」の状態になるため、いわゆる「決められない政治」の問題が生ずる可能性があります、

しかし、このような状況は、そう遠くない過去にもあとました、この時は、衆議院ち参議院のねじれの状況でしたが、今回は、衆議院からで、そうなります。政治の不安定さが生じます、しかし、今回は、自民党にシンパシーを感じている野党の一部が「協力政党」になります。勿論(もちろん)、自身の政党が「政権公約」として掲げる政策を政権与党が、受け止めることが、「前提条件」になります。政権与党と当該野党の交渉次第に成りますが、結局は、一応の「折り合」付けるでしょう。

今回のこの与野党の関係は、過去との事例と違って、「是々非々」なことです。当時の自由民主党と民主党のねじれ様態の時は、試験を奪い取るということが、主要命題でしたが、今回の与野党関係は、「政策協議」が主体といなります、もちろん、交渉は難航(なんこう)するでしょうが、とかく、双方、妥協する余地はあります。

「一丁目一番地」の政策は譲れないでしょうが、それ以外は、意外に折り合うのではないでしょうか。政府の政策が、常に正しいわけではありません、それを「国民目線」で修正ることは、必要です、「頭の固い」政府の壁を切り崩す事も、時には、必要です。

ともかく、野党の主張も取り入れなければ、予算亜案も法律案を国会で成立しません、その役割を担(にな)う野党の政党が、「穏当」な政党であえば、大きな混乱は生じないでしょう。むしろ、「国民生活」にとっては、プラスに働く可能性が

あります。

とは言え。その野党の政策を受け入れるには、とかく、関係してくるのが、いわゆる「財源」の問題です。そこを、そうクリアするか。実務面は、財務省がやりくりをを考えるでしょうが、それを大きな観点から考えるのが、今後の政権与党の、新たな「仕事」です。

これまで。縷々(るる)述べてきたように、今回の選挙を通じて示された「民意」が増税路線に「NO」です。某有力官庁を始め、「緊縮財政」論に、こだわることは、最早、できない状況です。野党の協力相手となる国民民主党は、国民の「手取り」を増やすことを公約としていました、政権与党と同等の、これからのせめぎ合いは、難航(なんこう)するかもしれません。しかし、それが、本来の「議会制民主主義」なのです。前政権からの、殆ど公あ8おおやけ)に議論されることのなかった「増税路線」には、ストップがかけられました。それを含めた、大きな議論が、戦わせられることが望ましいのです。

今回の選挙の「表」の争点であった、「政治とカネ」をめぐる「政治改革」の議論とともに、「裏」の争点であった、経済・財政の問題に目を向けることが大事です、前回にも申しあげたように、某有力力官庁が呪縛(しゅばく)にかけられている「財政健全化」の問題は、その主張する順番がおかしいのです、日本経済の成長、再生を図れば、自ずから、財政の問題は解決されます。日本経済が、デフレから完全に脱却して、経済成長率が回復し、経済再生が完全に根付いたところで、新たな国民負担の問題を検討すればいいのです。先に、プライマリー・バランスの黒字化のようなことをいうのは、止めましょう。ますます、デフレ・スパイラルに陥(おちい)るだけです。現下の物品、商品の値上げは、ディマンドプル・インフレではなく、コストプッシュ・インフレです。いわゆる「悪い」インフレなのです。現在の経済の根本問題は、前回も申し上げましたが「有効需要」の不足です。そこを、開所する政策をとらなければならないのです。

某有力官庁が、政治の動きをリードするのは、別にいいのですが、ミスリーー度をしてはいけません。国会議員の諸氏の中でも、その「間違いに気づいた人が、次第に増えてきています。

今回の自公政権の過半数割れは、頂門(ちょうもん)の一針です。この事を奇貨としなければなりません。某有力官庁が、変な策謀(さくぼう)をすることのないことを願います。当面は、財政出動を伴う積極財政を続けて、繰り返しになりますが、日本経済が完全に再生してから、財政規律の引き締めを図ればいいのです。

それはそれとして、今後の「政策」の基盤の上に立った「政局」の動向に注目していきましょう。

----------------------------------------------------------------------

バーチュー・クリエイティング株式会社

住所:東京都渋谷区恵比寿1丁目19-19 恵比寿ビジネスタワー10F

電話番号:03-5708-5985

----------------------------------------------------------------------